beach storyのお話 story.35 そしていよいよ?
あれから早くも3週間が過ぎちゃった…
依然として物件は見つからん…
一足違いで取られてしまった
物件もあれば場所は良くても
条件が合わないとか条件が良く
ても場所が悪いとか😖
嫁ちゃんもそろそろ、
いったん物件探しは
止めにして就活してよ的な
オーラや空気を出して始める…
でもまだ約束まで1週間は
残ってるから、最後の一日
まで俺は諦めねー。
こうなったら、大宮駅周辺の
閉まっているシャッターを
順番にぶっ叩いて、直接交渉を
していこう。
自分が諦めないかぎりは
追い詰められれば追い詰め
られるほど苦肉の策は、
どんどん閃いてくるものだ。
マジで手当たり次第、
シャッターを叩いてみて中の
人を呼び出して話をしてみる。
たまたま定休日で閉まってる
だけでめっちゃ怒られたり、
空いてるのに貸す気はなかっ
たり、飲食以外だったら
よかったのにとかマジで
ネガティブな意見ばっかり。
今日という日も、もう夕暮れ時に
なり1日がまた終わりに
向かっていく…
「はぁ……
こりゃいよいよマズイかもな😓
さてどうしたものか…」
俺の物件探しは続いていく。
そんな中、通り抜けられるのが
どうかも見渡せない細い路地を
入る。この通りなら、駅からも
そんなに遠くなく隠れ家的に
ひっそりと始めるには持って
こいの場所で閉まっている
シャッターを発見した。
外の袖看板には「インドカレー」
って書いてある。
言葉なんか通じないインド人が
出てくる事を想像しつつでかい
声を出しながらぶっ叩いてみた。
インド人はこの時間いねーかと
思い歩き出そうとした時、
となりの居酒屋さんの
店長さんが出て来て、
「さっきからうるせえよ💢
そこ空き店舗で誰もいねーから
叩いたって誰も出てこねー💢」
とおっかない顔で怒られた。
こわっこの人……
だが、誰もいないってことは、
こいつはひょっとすると?
奇跡のラストチャンス到来か?!!!
「マジ、すいません💦
インド人も日本人もいねーって
本当すか?ちなみここを管理し
ている人知りません?
飲食出来る店舗を探してるんで
すよ。どうか小さな情報でもい
いんで教えてくれませんか?」
「あー、なら、うちと一緒だから
ここの不動産に行ってみ。空い
てからまだそんなに経ってない
し、まだ誰も決まってねんじゃ
ん?」
最初はいかつい恐い人が出てきて
やべえと思ったが、今は違う。
さっきまで、恐くておっかない人が
だんだん神々しく見えてくる。
急いで教えてもらった
不動産屋さんに向かってみた。
もし、ここがもう
決まっていたら…
俺が着いた時には、
他の誰かが決めようと
していたとか…
何度もそんな経験をし、
その度に凹んでは、また
新しく探してをどれだけ
繰り返してきたことか。
なんとかここで決めないと、
またサラリーマン生活に
戻ってしまう。
この先の結果だけは運命なん
だよね。ただ縁があるか、
ないかそれだけ。
不動産屋さんに着いて
さっそく話を聞いてみた。
「あの細い路地の居酒屋さんの
となりは今空いてるんですか」
「ちょっと前に空いたから
そろそろ、広告を出そうと
しているところなんですよ」
っしゃー!きたんじゃね、これは!
とうとう神が舞い降りたよ!!!
「その広告出すのちょっと待って
ください。自分がぜひ検討した
いんで。」
自分がやろうとしている店の話や
世間話を交えながら、色々と会話を
していた。その会話の中で、話して
いるうちにお互いの地元も同じで
、深く話を聞いていたら、たまたま
地元の先輩にあたる方だった事まで
判明していった。
これまで、行き詰まっていた
パズルが一気にはまっていく感じ!
先輩からは
「とりあえずこの申し込み用紙だけ
書いてくれれば、いったんは押さえ
られるから、これ記入しちゃいなよ!」
「はい、マジありがとうございます!」
そして、約束期限のギリギリ5日前に
物件を押さえる事に成功した!
ようやくどうどうと家に帰って、
笑顔で嫁ちゃんに報告出来る!
俺:「聞いて!やったよ!
とうとう物件を見つけたぜ!
しかも駅からわりと近いよ!」
嫁:「は…?見つけたの…?」
どうやら、まだ先の見えない独立に
対して当然不安があるらしく1ヶ月で
は見つける事が出来ないと予想しての
約束のところまさか、本当に見つけて
くるとは思わなかったらしい…
が、約束は約束だから、
すぐに切り替えてくれて、応援に
回ってくれた。
「本当に見つけてくると思わなかった…。
けど、約束だったからもう、
やっちゃえ!」
この勝負、勝ったのは諦めずに
突き進んだ俺だぜ!
story36に続く
前回のお話
世界の路上 大宮区下町近辺散歩中 ブログ内容とは関係ないです笑