Beach storyのお話 story,31
ふたたびフリーターへ。
25歳も過ぎた頃からは
物件を探したりするものの
これだっていう場所が本当に
見つからない。当初応援をして
くれたりした友達も徐々に新たな
成長をし、俺を心配の目で見てくる。
周りから冷ややかに
「また転職したのに辞めたのかよ!?
お前大丈夫?」
「店をやるやるとか言って全然やって
ねーじゃん(笑)」
「今の彼女どーすんだよ、
周りは結婚し始めてるぜ」
「飲食の修行もせずに始めたらすぐに
潰れるに決まってんじゃん笑」
「お前のために心配して言ってるんだぜ」
「世の中、そんな甘くないって、
もう、いい大人なんだし現実みろよ…」
「知ってるか?あきらめも肝心なんだぜ(笑)」
「毎年24時間テレビで”徳光さん”が言ってるじゃん!
”あきらめるのも勇気です”って。」
とまぁ、夢を追いかけている人にとっては
マジでネガティブな言葉の連発💦
当然バカにしてくるやつもたくさんだ。
そりゃもちろん分かるんだけど、友達だったら、
まず第一に応援してほしいって思ったのが
本音だよな。とは言え、未だに実行が出来てない
俺の実力不足で、結果を出していないのだから
言われて当然なんだけど。
だからってやめるつもりは毛頭ない。
それに言われた通りやめたら、やめたで
「やっぱりね笑」だとか
「そんなもんだよな笑」だとか。
だいたい想像が出来るし言って来そうな
やつの顔は浮かんでくる…
「あー、うざいうざい💢」
頭の中に聞こえてくる・・・。
「俺には俺のペースや計画ってのがあんだよ💢」
そうやって自分を言い聞かせる日々が続く…
たしかに皆成長しているのは事実だし
あの成人式の時のやばい想像が今現実に
なりかけている。
良さそうな物件を見つけて
不動産屋さんに行けば、
足下みてくるし、
「独立経験者だったら借してたけどね・・・」
だとか。
その経験をこれから積むってのに、
何言ってやがるんだ!?このおっさんは。
そんな時はボブマーリーの
no woman no cryでも
聴いていて心を落ち着かせたり、
とにかく好きな音楽を爆音にして
聴いてテンションを上げたりする。
9割の人間は俺を否定するけど、
わずかな1割の人間はそんな俺を
心から応援してくれ、こいつが
ものすごい力になり、原動力に
もなるんだ。
この経験もまた、本当のダチなのか
その程度のダチだったのか分かるように
なってくる。ダチってのは数じゃなく中身で
決まるということをより知るように
なったよな。
あと残りの数年以内にバカにしてきたやつは
必ず黙らせてやらないとだよな。
「story32に続く」
前回のお話 世界の路上 「久米島 頂上の城跡から」