beach storyのお話 story.24 決意

beach storyのお話 story.24 決意


スパイラルのマスターは本当に不思議な人だった😮

この小さな島の出来事は、マスターもほぼ

把握している😕

ここ最近見慣れない俺の事も知っていたし、

いっ君の事故の事も当然知っていた。


ボブマーリーに俺がはまったのもこの

スパイラルの影響が強かった。

レゲエのルーツからボブマーリーの

生き方なんかもよく話してくれたよな。

マスターからは、本来の

人間の持つ優しさとは何か…」とか

平和とは何か、人生とは」なんて話も

よく聞かせてもらった。

何も夢がなく自分探しの旅として、

ここに辿り着いた俺にとって

マスターとの話はとにかく楽しかった。


迷えると言う事は人生の生き方を

選べると言う事。

楽を感じたいなら、苦を知らなければ

いけないという事。

悲しめると言う事はそれだけの

愛があったと言う事。


島の善し悪しも都会の善し悪しも全て

理解していて全てを悟っているような人で

この人の考えが本当に

かっこよく思えたんだよね。


俺もスパイラルによく行くようになって、

仲良くなった島の友達とワイワイ楽しく

過ごしながら、感じた事は島に1つしかない

レゲエバーだからって、こんなに人が

集まるんじゃなくてこのマスターがいるから、

みんなここに来てるんだな。

当然俺もその一人だ。

スパイラルはこのマスター無しでは

成り立たないんだ。


こんなに人を尊敬しかっこよく

思えたのはどれくらいぶりだろう?

本気で憧れた人に出会ったような気がした。

今思えば、向こうは時間に追われ、

せかせかした毎日、皆が早歩きで…

顔は笑っていても目が笑っていないし

他人同士は常に壁があって、大人になれば

なるほど自分だけで精一杯になって。

もちろん悪い事だけじゃない。

この島より遥かに便利で何でも揃っているし、

病院だってたくさんある。


ただ、こんなお店が地元にもあったら

単純に楽しいだろうな。




そっか!

これをリアルな夢にしよう、自分のお店!

この感覚で地元で自分の店を

やっちゃえばいいんだ。

俺のせかせかしたような地元に

南国特有の、ゆるくてまったりしてて、

自然とお客さん同士も仲良くなるような、

そんなお店を作ろう!


別に広くなくたっていい。俺一人で

出来るような小さなお店から

始めて、出会う人出会う人と

仲良くなっていって。


あとの綺麗ごとは勝手に

付いてくるだろうし。

それにこの先、それぞれ成長し、

就職してだんだんと会わなく

なってもまたみんながいつか、いつでも

集まれるようなそんな

お店を地元に作っておけば

俺だって楽しい!


自分探しの旅はここで終わり。

別に急ぐつもりはない。

まずはひたすら俺のイメージで

固める事から始めよう。

でも、30代より20代でのほうが

なんとなくかっこいいよな😏

今は2001年だから9年後の

2010年6月7日がリミット😤

9年あれば、いろんな職種の

経験も出来るし、俺なりに

遠回りをしながら色んな景色を

見ながら辿り着こう。

決意が固まったぜ!


20代のうちに俺は地元の

大宮で自分のお店を作る!!!


「story25に続く」

前回のお話


世界の路上 「久米島 はての浜」